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完全ど素人が若さと勢いだけで挑む登山記録

【北アルプス】(第二部)鹿島槍ヶ岳、五竜岳縦走〜紅葉と岩稜を巡る旅〜


2018年5月1日
地元の金剛山に登ったことをきっかけに登山に傾倒することになりました。


ちょうど、就職活動真っ只中であったにも関わらず、
週末になれば山へ繰り出し、
暇さえあれば山についての知識を肥やしていました。


そんな自分にとって北アルプスの山岳への登頂は初めに抱いた憧れでありました。


緊張と高まる興奮の中、初めて槍ヶ岳に登って以来、
2ヶ月余りで、4回北アルプスに挑戦するほど、
その雄大な山容と、急峻な岩稜の虜になってしまったのです。


そして、この鹿島槍ヶ岳、五竜岳縦走はその4回目、
つまり、2018年度の北アルプスにおける集大成的意味合いを持った旅になるのです。


(いや、なるはずでした…。)


そのことを噛み締めながら…


いや、噛み締める余裕なぞ、全くない
とてつもなく忙しい旅となってしまいました。


それでは、長い前振りはここまでに。
後編にいきましょう。


鹿島槍ヶ岳から五竜岳、八峰キレットを経て


中には、都合の良い神様もいたようで、
天候も耐えてくれました。


我々は鹿島槍ヶ岳の頂へと急ぎます。


12:00 鹿島槍ヶ岳 登頂


『どや、これが鹿島槍ポーズだ』
恒例の山頂で勝手に命名ポージング撮影を早々に済ませ、
遂に、危険地帯 八峰キレットに突入します。


行く手を望むと
これまでの緩やかな山道とは対照的な険しい岩場があります。


八峰キレットの奥に聳える五竜岳
その迫力に思わず、見惚れてしまいました。


「さあ、ここからが本番だ。」
そう気持ちを引き締め、難所へと一歩を踏み出します。


Pei氏「おいおい、急に岩場すぎるだろ。」
私「それより、Pei氏ザック変わっていないか。」


そもそも今回の山行において、
メンバーが持ってきたザックがあまりにも異なりすぎていました。
Pei氏 40L
私  35L
リーダー 18L


いや、一人だけおかしくね。
もちろん、Pei氏のザックが重い理由は食材がそこに詰まっているからですが。


なので、ザックをローテーションすることになりました。


岩、岩、岩。


この前の穂高縦走といい、このメンバーの山行は岩場になりがちです。


13:10 キレット小屋 到着


正直、この時点で17時に五竜山荘に到着することができるかどうかの瀬戸際
であったので、写真が撮れていません。


ここまで、飛ばしてきたツケで、
体力的にも、精神的にも余裕があまり、ありませんでした。


キレット小屋までだったか、
キレット小屋以降だったか、
忘れましたが、梯子も随所にありました。


キレット小屋を出てからは、
本当に時間との勝負であり、(毎回言っている)
写真を楽しむ余裕はありませんでした。


毎回、同じ失敗を繰り返しているのは本当反省です。


こんな所を歩いてきたのか。
と思うと、感慨深いものがあります。


16:10 五竜岳 登頂
長い長い道のりでした。


リーダー氏だけ、ポーズ忘れています。
彼はこの件で、後々我々二人からこっぴどく批判を受けることになります。


それっぽい写真も一応。


16:55 五竜山荘
五竜岳山頂から近そうで遠かった。


何回、「まだか。」とつぶやいたことか。


「助かったー。」と安堵の気持ちが生まれると同時に、
今までなんとか耐えてきた身体もとうとう悲鳴をあげ、
布団に転がるや否や、無意識のうちに眠りについてしまいました。


1時間程の、良質の睡眠を経て、
夕食の調理に取り掛かります。


料理長は恒例のPei氏。
手際よく、人数分の鍋を作っていきます。


キノコが多くて本当に美味しかった。
この日は行動食のドライフルーツとスナックしか食べておらず、
空っぽであったお腹をしっかり満たしました。


美しい朝日と最高の下山

とてつもなく辛い1日目の山行を終えた我々にとって、

2日目はまるでご褒美のような一日と成りました。


快適な山荘での、良質な睡眠を満喫していると、
ふと、目の前が明るくなるのを感じ、
目を覚ましました。


慌てて、山荘の外へ出てみると、
日の出が始まったところでした。


『御来光ポーーーーーーーーーズ』


ガス男の異名を持つ私にとって、
念願の、そして最高の日の出になりました。


素敵。


最高の朝を迎えることができました。
昨日の地獄のような行程が嘘のようです。


7:00 五竜山荘 出発
今日は大遠見山を経てゴンドラ駅のあるアルプス平へと下っていきます。


緩やかな尾根下りと、5時間30分のコースタイムと、
1日目と違って比較的余裕のある行程でした。


美しい朝日を見て、テンションも高めで下っていきます。


池もありました。


行程にゆとりがあるので、
どうしても休憩が多く、そして長くなりがちです。


世の中には色々な逆さがありますが、
この逆さ紅葉もなかなかのものでした。


赤と緑のコントラストが非常に映えています。


なにがどの山なのか覚えていませんが、
とにかく綺麗です。


ガス男の汚名挽回するような、
とびっきりの快晴でした。


「スカイロード」
の名がつきそうな道を歩きます。


この辺りまでくると、登山道ではなくなるのでとても楽です。


はい、とても楽です。


最後は少し寄り道をして、遊歩道を歩きました。


10:30 アルプス平駅 到着
3時間ほどの朝活のような行程になりました。


下山後は名物信州そばを食べました。
いかにもこだわりのありそうな店構えのお店でした。


とてもおいしかったです。


ただ、そばだけでは育ち盛りの我々の腹は満たされず、
近くの道の駅でカレーを頂きました。


旅を終えて

今回の山行は、2108年度の北アルプスの集大成という意味合いにおいても

私にとって絶対成功を収めたいものでした。


登山を始めて半年程の未熟者ですが、
できることはこの半年間行ってきたつもりでした。


リサーチ不足な面は否めませんが、結果的に無事に山行を終えることができて、
半年間の成長も感じることができました。


総合的に考えて、非常に意義のある旅になったことは間違いありません。


それでは次回の山行にてお会いしましょう。


追記
雪山登山も始めたいと考えています。
初心者にオススメの雪山(日本全国可)、装備ございましたらコメントのほうよろしくお願いします。